ソーラーカーポートの気になる発電量はどれくらい?気になる電気代削減についても解説
ソーラーカーポートの発電量
まずはソーラーカーポートの発電量の目安について見ていきます。
ソーラーカーポート1台の駐車スペースでは十分な発電量を確保しにくく、費用対効果が高くないため、ここでは2台以上のスペースを想定します。
ソーラーカーポートの発電量は、2台のスペースで約4.5kw、3台のスペースの場合は約6kwです(2台分で横幅5.5m、縦幅5.2m、3台分は横幅8.5mの太陽光パネルを設置できる広さを確保した場合)。年間の発電量としては、4,000~5,000kW程度の電力を生み出すことができます。
実際には、日照時間や周囲の建物の影響による日陰の有無、太陽光パネルの向きなどによって変動はありますが、上記の発電量が目安となるでしょう。
もちろん、駐車場のスペースが広ければ広いほどソーラーカーポートの規模も拡大でき、より多くの電力を発電できます。
ソーラーカーポートでどれくらい電気代が削減できるのか
では、ソーラーカーポートを導入することでどれくらい電気代が削減できるのでしょうか。
たとえば、1kWhあたり20円の電気代がかかっている工場に、80台分の産業用ソーラーカーポートを設置することを想定すると、約327kWの発電でき、年間で約35万~40万kWhの電力を自家消費できます。そのため、単純計算で年間約700~800万円の電気代を削減することが可能です。
別のケースでシミュレーションすると、年間の自家消費電気量を1,800kWh、日中の買電単価が42円/kWhと仮定した場合、電気代削減額は年間で75,600円です(自家消費発電量×日中の買電単価=電気代削減額)。
ソーラーカーポートによる電気代削減イメージ
自社で発電した電気は、電気料金も燃料調整費も発生しません。
電気代は、基本料金・電力量料金・燃料費調整額(その時々の燃料価格により毎月変動する調整額)で構成されており、ソーラーカーポートを導入して発電した場合、基本料金と電力量料金を発電した電気で補うことができます。場合によっては、電力量料金のみならず燃料費調整額も補うことが可能です。
そのため、電気代削減という目的を達成できることはもちろん、電気代高騰のリスクにも備えることができます。燃料費の高騰が問題となっている昨今、この点は大きなメリットです。
ソーラーカーポートの発電量を上げるには
ソーラーカーポートの電気代削減効果を高めるためには、発電量を上げることが重要です。以下では、ソーラーカーポートの発電量を上げるための方法をご紹介します。
定期的にメンテナンスを行う
ソーラーパネルは花粉や土埃、黄砂、鳥のフンなどで汚れてしまうと、電気エネルギーに変換できる日光の量が少なくなり、発電量が低下してしまいます。こまめに清掃などのメンテナンスを行い、表面がきれいな状態を維持することが大切です。
また、定期的にメンテナンスをして発電量を計測してもらうことで、発電量の低下をすぐに把握でき、発電量を上げることができます。定期的にメンテナンスを行ってくれる業者を選定すると良いでしょう。
日当たりのよい場所に設置する
ソーラーパネルを設置する地域の季節ごとのに日射量や、天候の特徴(積雪量など)を考慮することも重要です。日照が十分でないと、どうしても発電量は下がってしまいます。
また、ソーラーカーポートの近くに高い建物や樹木があると日陰で覆われやすくなり、十分な発電量を確保できない可能性があります。日の光が差す方角や日陰の位置関係などを考慮し、パネルを最適な傾斜角と方位に設置することを意識すると良いでしょう。
日射量を測定して、適切な場所へ設置してくれる業者を選定することもポイントです。
面積が広いソーラーパネルを設置する
ソーラーパネルの面積が広くなれば発電量が上がるため、ソーラーパネルを設置できる面積をできるだけ広くすることも重要なポイントです。
たとえば両屋根タイプのソーラーカーポートは、片屋根タイプと比較してソーラーパネルの面積が広くなります。
ソーラーカーポートを導入して電気代を削減しましょう
本記事ではソーラーカーポートの発電量と電気代削減について解説しました。
ソーラーカーポートは2台分のスペースで約4.5kw、3台分のスペースの場合は約6kwの発電量を確保できます。ソーラーカーポートを活用して自社で発電した電気は電気料金も燃料調整費も発生しないため、電気代削減に貢献します。
発電量を上げるためには、メンテナンスを定期的に行い、設置場所の日射量や天候、周囲の環境などを考慮して最適な位置に設置することが重要です。
以下の資料では、ソーラーカーポートの設置業者の選定方法や、導入前に準備・確認しておきたいことについて解説していますので、自社にあったソーラーカーポートの導入を検討している方はダウンロードのうえ、ぜひご覧ください。