SDGsウォッシュ

SDGsウォッシュとは、実際はSDGsに取り組んでいないにも関わらず、SDGsを実行しているように見せかける行為のことです。SDGsと、英語で「ごまかし」を意味する「whitewash」を組み合わせています。1980年代に欧米を中心に使われていた、うわべだけ環境に配慮することを指す「グリーンウォッシュ」という造語をベースに作られました。


SDGsウォッシュの具体例としては、企業の公式サイトやSNSでSDGsに寄与することを発信しているにも関わらず、実際はほとんど企業活動に反映されていないことが挙げられます。また、SDGsを意識した環境に優しい製品であると紹介しながら、店舗では環境に配慮していないものを販売することもSDGsウォッシュに該当します。


環境問題が世界的な課題になっている昨今、SDGsに取り組んでいることを発信するのは重要です。しかしSDGsウォッシュであることを指摘され世間に広まれば、企業イメージには多大な影響を及ぼしかねません。SDGsウォッシュは、社会からのイメージダウンや投資家・株主からの信頼度低下を招く可能性があります。


SDGsウォッシュを避けるためには、まずは情報を発信する企業・個人がSDGsに対する理解を深めることが大切です。そしてSDGsに取り組んでいることを発信する際も、自社の方向性やサービスの内容を加味しながら、誇張した表現を避ける方が良いでしょう。消費者側も「SDGsに配慮している」といううたい文句に飛びつかず、第三者からの評判や企業が発信している情報まで目を配ることが求められます。