SDGsアクションプラン

SDGsアクションプランとは、SDGsの達成に向けて各国政府が具体的にどのような施策を実施するのかをまとめたものです。国内の状況や文化的な背景を考慮しながら策定しており、例えばスウェーデンではジェンダー平等に力を入れたり、大気汚染・水質汚染が深刻な中国では環境問題の改善と経済成長の両立に取り組んだりしています。


日本のSDGsアクションプランは2018年に初めて策定され、それ以降目標の達成状況や社会情勢などを加味しながら年1回のペースで更新されます。必要に応じて見直しも行われており、2018年と2019年はSDGsアクションプランの拡大版も発表されました。


日本のSDGsアクションプランの構成は、その年の基本的な考え方や方向性、「5つのP」と「優先課題8分野」に関する重要項目の具体的な説明、各省庁の施策・予算の大きく3つに分かれています。「5つのP」とは、SDGsが大切にしている人間(People)・豊かさ(Prosperity)・地球(Planet)・平和(Peace)・パートナーシップ(Partnership)のことです。


「優先課題8分野」は、「あらゆる人々が活躍する社会・ジェンダー平等の実現」「健康・長寿の達成」「持続可能で強靱な国土と質の高いインフラの整備」「省・再生可能エネルギー、気候変動対策、循環型社会」「生物多様性、森林、海洋等の環境の保全」などに分野が分かれています。各項目に関する方向性を詳細にまとめた日本のSDGsアクションプランは、目標を明確にするだけでなく、環境に配慮した企業活動の方針の策定や新しいビジネスの創出などにも役立てられています。