RE100

RE100とは、事業活動で使うエネルギーを100%再生可能エネルギーで賄うことを目標とする、国際的なイニシアチブのことです。RE100が指す再生可能エネルギーとは、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電、水力発電、地熱発電のこと。正式名称は「Renewable Energy 100%」で、AppleやGoogle、富士通などをはじめとした国内外の企業が数多く参加しています。


RE100の最大の目的は、脱炭素社会への循環を生み出すことです。電力を使う企業は再生可能エネルギーの必要性を供給者に訴え、電力会社・小売電気事業者は再生可能エネルギーの開発を進め、政府・関係機関は新しい法令を作ることで、脱炭素社会の実現を進めようとしています。


RE100が理想としている脱炭素社会への循環を生み出すプロセスの特徴は、電力の供給者が自発的に再生可能エネルギーを開発するのではなく、電力の消費者側が再生可能エネルギーを開発するよう供給者や政府などに訴えかけているところ。電力の消費者側から訴えかけることで、消費者・供給者・政府の3者全体で、脱炭素社会の実現を目指しています。


RE100を達成する手段として挙げられるのは、新しい発電システムを導入することです。自社の施設内で再生可能エネルギーをもとに電力を作り、自社内でその電力を消費します。また、電力会社・小売電気事業者と再エネ調達契約を結ぶ手段もあります。ただし日本では再生エネルギーをもとにした電力量が少なく、調達コストが高いという課題も留意しておきましょう。