LCA

LCAとは、製品の製造に必要な材料の採取から廃棄までのすべての過程で環境への負荷を定量的に減らそうという考え方のことです。英語の「Life Cycle Assessment」の頭文字を組み合わせており、日本語だと「ライフサイクルアセスメント」と言います。ISO(国際標準化機構)は国際規格を設けており、日本でもISOに基づいた規格を整備しています。


LCAが生まれた背景には、世界的に環境問題への意識が高まっていることがあります。可能な限り環境への負荷が少ない製品・サービスを世の中に流通させることで、地球環境を改善しようと試みているのです。世界中の多くの国が2050年を目途に温室効果ガスの排出量をゼロにすること掲げており、LCAへの取り組みも目標達成に寄与できると考えられています。


LCAへの取り組みとして、国内企業は二酸化炭素の排出量の削減や、資源消費量・廃棄物の低減などを試みています。製品の製造過程や輸送時といった事業に関わることだけでなく、書類管理をクラウド化することで紙の消費量を削減し、日常業務のなかでもLCAを実施しているのです。環境省は二酸化炭素の排出量の計算法を公開するなどして、企業のLCAをサポートしています。


個人でLCAに取り組んでいる製品・サービスを探すときは、「エコリーフ環境ラベル」を見ると情報を調べることが可能です。エコリーフ環境ラベルには登録番号が記載されており、この登録番号をエコリーフ環境ラベル公式サイトにあるデータベースに入力することで詳細な情報を閲覧できます。