IoT
IoTとは、「モノのインターネット」という意味の言葉のことです。「Internet of Things」の頭文字を組み合わせた言葉で、インターネットを経由してモノを操作したり遠隔監視をしたりします。従来は高価な技術だったため一部の業務用機械への導入に留まっていましたが、近年は生産コストの低下により一般家庭まで広く普及しています。
家庭向けのIoTの例として挙げられるのは、人の言葉をセンサーで感知し、モノを動かすものです。「電気を消して」と言ったら部屋の照明を落としたり、「カーテンを開けて」といったらカーテンを自動で開けたりします。また、通勤電車の中からスマホのアプリを経由して指示を出し、エアコンを停止させる技術もIoTのひとつです。IoTは日常生活の利便性の向上や、遠隔操作による安全性の確保など、さまざまな効果が期待されています。
太陽光発電においても、IoTの導入が進んでいます。従来の太陽光発電システムは一度設置したら角度を動かすのが難しかったため、時間の経過に応じて変化する日光の降り注ぐ角度に対応しにくいのが課題でした。しかしIoTにより、遠隔地から太陽光発電システムを管理して、角度を調整したりシステムを制御したりできるようになりつつあります。
IoTの活用によってできることは、温度や周辺環境をリアルタイムで把握するモニタリング、システムの監視によるトラブルの予防、自宅外からでもモノを操作する遠隔制御などさまざまです。今後は太陽光発電への導入をはじめ、IoTがより身近な存在になると予想されています。