家庭用蓄電池

家庭用蓄電池とは、電気を蓄える機能を搭載している、家庭向けの蓄電池のことです。一般的な使い切りの乾電池とは異なり、充電すると何度でも電気を使えるのが特徴。住宅・カーポートの屋根などに設置した太陽光パネルが発電した電力や、電力会社から購入した電力を貯めることが可能です。


オフィスや商業施設などに導入する産業用とは異なり、家庭用蓄電池では限られたスペースに設置できるよう、コンパクトなサイズ感のものが多い傾向にあります。近年は蓄えられる電力の容量の大容量化も進められており、一度満タンまで蓄電すれば長期間使えるものも登場しています。


家庭用蓄電池を導入するメリットは、災害時の備え、環境問題への配慮、電気代の節約などさまざまです。大規模な災害が発生してライフラインが寸断されても、家庭用蓄電池に電気を貯めておけば電気をつけて過ごすことが可能です。また、家庭用蓄電池は太陽光発電によってできた電力を蓄えるため、温室効果ガスの削減に貢献できます。


加えて、電気料金が低くなる夜間に家庭用蓄電池を充電しておけば、電気代の節約にも効果的です。日中自宅に誰もいない時間帯に太陽光パネルから蓄電し、夕方以降に使用する照明や電気自動車の充電用の電源としても使えます。


一方、家庭用蓄電池は初期費用が100万円を超えるケースが頻繁にあり、コストがかかりやすいのが難点として挙げられます。また、経年劣化によって導入してから時間が経つほど性能が落ちていくのもデメリットです。自治体や団体が助成金制度を用意している場合もあるため、家庭用蓄電池の導入・買換えの際は活用するのも良いでしょう。