出力保証

出力保証とは、太陽光パネルの発電量が一定の数値を下回った場合、メーカーに修理や交換を依頼できるサービスのことです。太陽光パネルは経年劣化により、徐々に発電能力が低下していきます。メーカーも経年劣化を考慮して数値を定めており、その数値を下回る形で機能が低下しているときに利用することが可能です。


太陽光パネルの出力保証では、10年以上の保証を付けているのが一般的です。期間内に性能が大きく低下すると、ほとんどの場合は無料で修理や交換を受けられます。消費者としては「すぐに壊れることはないのか」「年数が経つと性能が落ちるのではないか」といった不安を払拭でき、メーカーとしては製品への信頼感を高められるのが出力保証を設けるメリットです。


ただし出力保証は、発電量が大きく低下したときに必ず利用できるとは限りません。天候の影響により、長期的に十分な発電ができなくなる可能性があるためです。太陽光パネルの状態の確認も兼ねて、設置後は定期的に記録をつけることをおすすめします。太陽光パネルの性能が低下しと思われる場合は、業者へ証拠として提示できます。


出力保証を受けるには、太陽光パネルの購入先にも注意しなければなりません。ほとんどの出力保証では、保証を受ける条件としてメーカーが指定する販売店や会社から機器を購入することや、メーカーが定める方法で工事することが求められます。購入する太陽光パネルを選んだり施工方法を検討したりする段階で、出力保証を受けることも意識してみましょう。