パワーコンディショナ

パワーコンディショナとは、太陽光発電システムを構成する機器のことです。太陽光発電でできた電気を、家庭やオフィス、工場などで実際に使用できる電力に変換する役割を担っています。日本では、略して「パワコン」と呼ばれることも。海外では、「インバータ」や「ラインコンディショナー」などの名称も使われています。


日常生活で使う電気は「交流電力」であるのに対し、太陽光パネルで作られる電気は「直流電力」です。直流電流は不安定になりやすい電力であるため、パワーコンディショナが間に入り、家庭で使える「交流電力」に切り替えます。パワーコンディショナが「直流電力」を「交流電力」に変換する際は多少のロスが発生するため、変換効率に優れた製品を選ぶことが大切です。


電力の変換以外にも、パワーコンディショナにはさまざまな機能が搭載されています。まず挙げられるのは、「最大電力点追従制御」です。天候による影響を最小限に抑え、太陽光パネルからできる限り電力をたくさん取り出して、電力の安定供給を試みます。


また、非常事態が発生したら「系統連系保護機能」が作動し、自動的に事故を防ぐ動作へと移行します。周波数や電圧を検出して「系統連系保護機能」が動くことで、停電している電力系統に電気が流れることを防止します。停電箇所の復旧作業の妨害を防ぐため、重要な機能です。


ほかにも、非常時でも電力を使えるよう「自立運転機能」を搭載しているものもあります。自然災害によって街が停電したときでも、太陽光発電で作った電気を使うことが可能です。