カーボンフットプリント

カーボンフットプリントとは、温室効果ガスの排出量を二酸化炭素の排出量に換算したうえで商品やサービスに表示する仕組みのことです。商品やサービスの製造に必要な原材料の調達から、生産・流通・販売・使用・維持管理・廃棄・リサイクルまでの一連の流れで発生する温室効果ガスの排出量を表示します。


カーボンフットプリントの仕組みが整備された背景には、地球温暖化や気候変動などの影響があります。1990年代初頭にカーボンフットプリントの前身となるエコロジカル・フットプリントが登場し、資源の消費量の目安を提示しました。カーボンフットプリントが誕生したのは2007年で、イギリスの食品会社が自社製品に掲載したのが最初と考えられています。


日本国内でも2008年から政府が低炭素社会の実現に向けた政策に注力するようになり、その施策のひとつとしてカーボンフットプリントも取り上げられました。経済産業省を中心に関係省庁が規定を定め、2009年から温室効果ガスの排出量を算出した商品やサービスに専用のマークの掲載を許可する「CFPプログラム」開始しました。


カーボンフットプリントでは温室効果ガスの排出量を可視化することで、事業者によるサプライチェーンの見直しや、消費者がより環境に優しい商品・サービスを購入することが期待されています。2012年からは一般社団法人サステナブル経営推進機構が国の事業を継承し、「エコリーフ環境ラベルプログラム」として活動が続いています。