アレイ

アレイとは、太陽光発電システムを設置する際に使用する単位のことです。太陽光発電システムの設置に使用する主な単位は、小さい方からセル、モジュール、アレイの3種類があり、アレイは最も大きい単位です。自宅の屋根などに太陽光発電システムを設置する際も、アレイがよく登場します。


セルは太陽光発電パネルを構成している1枚の格子状になっているもの、モジュールはセルを結合して屋外で使える状態のもの、アレイはモジュールに架台を取り付けて屋根に設置できるようにしているものを指します。住宅やカーポートの屋根に設置してあるのも、アレイ単位の太陽光発電システムです。


太陽光発電システムを活用するには、設置しているすべてのアレイが最大値近くの発電量を維持し続けることが重要です。そのため、太陽光発電システムを自宅に導入する際は、太陽光が当たりやすい場所に設置する必要があります。太陽が東から西へ進むのに伴い、入射角度が変化することを考慮して太陽光発電システムの設置角度を調整することも大切です。


加えてストリング設計を考慮するのも、アレイを有効活用するためのポイントとして挙げられます。ストリング設計とは、アレイに通している回路の設計のことです。1つの回路に通っているモジュールの枚数に差があると、発電量の差が生まれる原因になり得ます。


また、影のかかり方によってはアレイの一部が発電できない状態になり、回路内の電流をせき止めてしまいます。アレイを設置する際は自宅周辺の環境をしっかりと確認し、発電の妨げになる要素をできる限り取り除くことが求められます。