SDGsテック
SDGsテックとは、企業が持つIT技術やデジタルテクノロジーを用いて、SDGs達成を目指すことです。SDGsが掲げる17の国際目標の達成には、ITの技術や最新のデジタルテクノロジーが欠かせません。一説によるとSDGsの市場規模は12兆ドルにのぼるとも言われており、SDGsテックに取り組む企業は増加しています。
SDGsテックに成功した企業として挙げられるのは、水問題の解決に取り組む「WOTA株式会社」や、水産養殖に関する事業を展開している「ウミトロン株式会社」などです。WOTA株式会社は排水の98%以上を再利用し、シャワー・手洗い・洗濯機などに使える「WOTA BOX」という製品を開発。ウミトロン株式会社では水産養殖にテクノロジーの力を掛け合わせ、海の持続性と魚介類の安心・安定供給を両立するシステムの開発と現場への導入を行っています。
企業がSDGSテックに取り組むことは、企業イメージの向上や将来性の確保にも繋がります。SDGsテックに取り組むことで、環境問題が世界的な課題になっている昨今の情勢を鑑み、社会全体の課題解決に向けて精力的に活動している企業である印象を周囲に与えることが可能です。加えて市場規模はとても巨大なため、SDGsに向けた新製品の開発や新サービスの展開といった将来性にも期待できるでしょう。
一方で、導入までに時間がかかることや、導入後も管理維持のコストがかかるのがデメリットとして挙げられます。また、サイバー攻撃や災害の発生などの影響で、システム障害が発生する可能性があるのも難点です。SDGsテックには導入コストのバランスの良さや、システムの安全性の高さが求められます。