O&M
O&Mとは、運用保守のことです。「Operation(運用)&Maintenance(保守)」の頭文字を組み合わせた言葉で、太陽光発電システムをはじめさまざまな設備を設置した後の運転管理や保守点検を指します。専門業者に依頼して実施する運用保守だけでなく、自分たちの手で行うものもO&Mに含まれます。
O&Mを実施する理由は、故障といったトラブルの防止や、機械設備が正常に稼働する状態を維持するためです。機械設備は時間が経つにつれて劣化して性能が落ちますし、悪天候やいたずらなどが原因で性能が低下する可能性もあります。劣化が軽微なものであれば、修理コストも最小限に抑えられます。定期的にO&Mで設備の状態を確認し、必要に応じて適切な対応をすることが大切です。
O&Mのうち「O(運用)」の主な業務は、設備の運転管理です。施設の規模や依頼主の希望に応じた人員を配置し、レギュレーション通りに運用できているかを確認します。「M(保守)」では、定期的な点検や法律で決められている点検、予防保全などを実施します。太陽光発電システムのO&Mは法律で義務化されているため、適切なタイミングでのメンテナンスは欠かせません。
自分たちでできる太陽光発電システムのO&Mとしては、太陽光パネルの掃除や毎日の発電量の記録などが挙げられます。専門的な知識が要る場合や、太陽光パネルが掃除しにくい場所にあるときは、業者に依頼するのが基本です。業者に依頼する際は、O&Mの実績や点検の内容、サービスに見合った料金か等を確認し、納得できるところを選びましょう。