過積載

過積載とは、パサーコンディショナーの容量以上の太陽光パネルを設置することです。例えば容量50kWのパワーコンディショナーに、容量70kWの太陽光パネルを設置すると、過積載の状態と言えます。太陽光発電における発電量を増やすため、一般的な住宅でもあえて過積載にするところもあります。


太陽光発電は自然環境の影響を受けやすく、パワーコンディショナーの容量いっぱいの電力を発電できる時間はそこまで多くありません。パワーコンディショナーの容量を超えないように太陽光パネルを設置すると、電力不足に陥る可能性もあります。


過積載の状態にすると、日光の量が少ない朝夕や天気が悪い日でも、太陽光パネルの容量が大きいため多くの電力を発電できます。過積載は、時間帯や天候によって発電量が左右されやすい太陽光発電の弱点をカバーする方法と言えるでしょう。全体の発電量の増加につながるため、電力供給を安定させることが可能です。


ただし、過積載では通常より多くの太陽光パネルを設置するため、そのぶん初期費用が高くなる傾向にあります。万が一に備えて、過積載でもメーカー保証を受けられる製品を選ぶことも大切です。


また、太陽光パネルの発電量がパワーコンディショナーの容量を超えると、超過分は捨てることになります。もったいないですが、電力系統に契約以上の電力が流れないようにするために必要な措置です。太陽光パネルを過積載する際は、費用対効果や発電量の予想をしっかりしたうえで工事に取り掛かるようにしましょう。