屋根貸し
屋根貸しとは、自宅や自社オフィス・工場などの屋根もしくは屋上を業者に貸し、太陽光発電システムを設置することです。太陽光発電システムの設置に必要な機材費や工事費の負担、電力会社との契約手続きは、すべて事業者の方で行います。契約期間を終えると、太陽光発電システムを自己所有にすることも可能です。
屋根貸しでは、契約期間中は太陽光発電システムの所有者が事業者であるため、屋根を貸している人は売電収入を得たり、太陽光発電システムで作った電力を消費したりすることはできません。代わりに、屋根や屋上の利用料を事業者から受け取ります。屋根の利用料は太陽光発電システムを設置している面積に応じて異なるため、設置前の見積もりを欠かさないようにしましょう。
屋根貸しを行うメリットは、初期費用や管理費用をかけずに賃貸収入を得られることです。また太陽光発電システムで屋根を覆うため、屋上の経年劣化の防止にも効果が期待できるでしょう。屋根・屋上と太陽の間に太陽光発電システムが入るぶん、断熱効果による室内温度の低下や電気代の節約も見込めます。
ただし、屋根貸しは契約期間が10~20年と長期にわたるケースが多い点は留意しておきましょう。長期契約を結ぶとより良い事業者を見つけても乗り換えられませんし、相続の際にトラブルが発生するケースもあります。また途中で契約を終了すると違約金が請求される場合もあるため、屋根貸しを行う際は長期的な視点で計画を立てることが大切です。